九州山地の山々に囲まれた熊本県五木村の標高600mの小さな集落で、ホワイト六片にんにくや原木椎茸、乾燥たけのこ、そば、お茶などを家族で生産しながら、手作り梅干しやこんにゃく、にんにく加工品などを製造販売しています。安心安全な食を全国にお届けします。

九州山地に抱かれた熊本県五木村は、村の面積の96%を山林が占める、人口約1,000人の小さな村です。
「山之一」は、五木村瀬目地区で、家族で豊かな山の恵みを生かした農林産物の生産と加工を行っています。
ホワイト六片にんにくを中心に、原木栽培しいたけ、乾燥たけのこ、そば、お茶、在来柑橘くねぶなどを生産し、自家栽培農林産物を使ったにんにく加工品や漬け物、こんにゃくなど手づくり農産加工品を製造しています。

山之一のなりわいの柱は、農林業です。
豊かな山の恵みとともにある私たちの暮らしは、自然に感謝し、畏れ敬いながら受け継がれたものです。
山から山菜やたけのこを分けていただき、自然を活かして原木椎茸を栽培し、畑ではホワイト六片にんにくやそば、お茶、こんにゃく芋や野菜を育てています。
生産部門は、中村弘信が中心となって担当しています。
四季折々の自然の美しさと恵みを感じながら、私たちは一年を暮らしています。

春先はたけのこ収穫、山椒の新芽摘み、お茶収穫。
わらび甘酢漬けや高菜漬けを仕込んだら、5月終わりににんにく収穫。
一年分のにんにくを一次加工して保存したら、梅雨の合間に梅をちぎり。
下漬けして、梅酢と赤しそで本漬けして、7月に土用干し。
初夏には青唐辛子や青ゆずを加工。
秋の始まりは、原木しいたけの収穫シーズン。
山之一の一年は、五木村の自然とともに過ぎていきます。
10年ほど前からは、ホワイト六片にんにくの生産に取り組んでいます。
元々東北が特産で、温暖な九州での生産は難しいとされてきたホワイト六片にんにくですが、五木村では山間地の冷涼な気候を生かし、にんにく生産組合を作って10名ほどの生産者たちとともに生産に励んでいます。
山之一のホワイト六片にんにくのこだわりは、丁寧な土づくりと細やかな栽培管理。
草をすき込み土を肥やし、収穫前の1ヶ月間は毎日畑を回り、きめ細かな生育管理を行います。
10月半ばに植え付けをして、6月の収穫までおよそ8ヶ月。
山の厳しい冬を乗り越え、旨み・甘み・香りがそろった、身の詰まったおいしいホワイト六片にんにくが育ちます。

2020年から始めた農産加工は、5年目を迎えました。
標高500mの山あいにある自宅そばに、小さな農産加工施設を作り、自家栽培の農林産物と五木村産食材をベースに、手作り農産加工を手がけています。
素材の良さを活かした「安心安全でおいしい」食を、九州山地からみなさまにお届けしたいと、徹底した衛生管理の下、季節に応じた加工品製造に取り組んでいます。

【受賞歴】
2022年には「にんにく農家が作った焼肉のたれ」が、令和4年度熊本県農林産物加工品コンクール金賞、熊本県知事賞を受賞。
2023年には、同商品が令和4年度優良ふるさと食品中央コンクールにおいて、国産農林産品利用部門農林水産省大臣官房長賞を受賞しました。
(前列から2列目、左から三番目が山之一代表中村美華)

九州で一番小さな村である五木村から、山の恵みのすばらしさ、おいしさを全国の方々へお届けしたい―――
私たちは、消費者であるみなさんと直接つながり、交流を深めながら、これからもこの豊かな村で努力と新たな挑戦を重ねていきたいと考えています。
山之一
代表 中村美華